想像を超えた展開に圧倒された。フライヤーを見ただけで想像するもの、見え方と真実ってこんなにも違うんだと、それは怪物のように恐ろしく感じた。
是枝裕和監督作品で初めてというくらい怒りの感情が沸々とでてきた。ピックアップする順序、そこが違うだけでまったく違う見え方があって面白い脚本。自然現象を利用した恐ろしさや奇妙な光景、そして日常にある素晴らしい瞬間、そういったものを逃さない是枝監督の細かな映像。そこに必要不可欠な音という感情が合わさって、3人が揃うとこんな芸術作品が出来るんだと感動した。
安藤サクラさんのその役の徹底的な仕草には樹木希林さんを思い浮かべるほどだった。
最後、誰もが笑みを浮かべる作品だと思う。自分の思うままに楽しく生きられる、自由を感じる。
