このレビューはネタバレを含みます
怪物は誰？と犯人探し気分で見始めたけれど、途中からそんなことどうでもよくなって、2人の幸せをただ願い、気づいたら泣いていました。坂本龍一さんの遺作となったタイトル曲も美しく、ラストシーンの光が苦しい人たちに届きますようにと祈るような気持ちで見届けました。
一緒に行った娘は、終わった後も泣いていて、しばらく立ち上がれなかったです。
想像もしていなかったラスト。
ものすごく尊い作品でした。
ここからネタバレ
見る前に読まない方がいいかもです。
後ほど時系列検証しました。田中裕子さん演じる校長がホルンを鳴らす素晴らしいシーンがあったのですが、同時刻に瑛太さん演じる先生は屋上から飛び降りようとしていて、安藤さくらさん演じるお母さんは息子が飛び降りたと思ってやめてやめてと目を伏せていて。あの瞬間に三者ともそれぞれの感情の極地にいたのがわかり、鳥肌立ちました。
もちろん、この映画の魅力はそんな些末なところにはないのですが、自分たちなりの発見や楽しみや考察の余地が散りばめられていて、最高でした。
何よりあの2人の子役が素晴らしい。
2人が楽しそうに遊んでるところ、永遠に見てられると思いました。
満点にしなかったのは、学校の先生方がありきたりというか…今はあんな感じではないと思うので、もしかしたら、少し前の時代設定かもしれないですね。
ラストシーンの感激はスクリーンでしか味わえないと思うので、劇場で観ることをお勧めします✨
