予告映像から安藤サクラさん演じるシングルマザーの早織が、学校で息子の湊が繰り返しいじめを受けたことでモンペ化する作品？・・・と思ったら全然違いました。
冒頭雑居ビルの最上階で起こる火災とそれを自宅のベランダから見ている早織と息子湊のシーンから始まり、その火災は何かこの親子に関わるのか？や、その後湊が片方なくす靴とか学校に行きたがらないとか、行かない原因は生徒なのか永山瑛太さん演じる堀をはじめとする先生達なのか・・・と伏線を感じるシーンが前半満載です。堀先生や田中裕子さん演じる校長先生の言動とかもこの先何かありそうで兎に角先が読めませんでした。
でも中盤から最後にかけて前半からの伏線を丁寧に回収。前半から中盤の内容に思った「？」をわかり易く徐々に、そしてすべて明らかにしてくれています。
それにしても小学生位の子供がつく嘘とか、同級生のいじめとかって兎に角酷いというか・・・。今作のそれらがリアルならばかなりヤバいです。そして関わってしまった大人達の人生も一瞬で変えてしまうんだなと・・・。
安藤サクラさん、永山瑛太さんはじめ演者の方達皆がとても素晴らしかったです。その中でも湊の同級生星川くん演じた柊木陽太さんが個人的には印象に残りました。というかめちゃくちゃ可愛かったですｗ オッサンをも魅了する演技力も凄すぎます。星川くんという今作のキャラを見事に演じておりました。
【余談】
台風の影響で今作開始前はまだ雨が降っていたので館まで自転車ではなく電車乗り継いで出向きました。
カンヌの脚本賞受賞ですし公開早々は混むと思い隣の席とはパーティションが設けられている少し遠い館をチョイス。正解でした。ほぼ満席でした。トナラーさん居ても気にせず快適に鑑賞できました。
そして鑑賞前は昨日から引き継ぐどんよりした街の景色が、館を出たら快晴。台風一過です！！とても気持ちよかったので電車に乗らず40分ほどかけて歩いて帰路につきました。
