普段自分たちはどれだけ物事の本質が見えているのか、その一部しか見えていないのにそれだけで勝手に物事を解釈してしまっているのか、終始問いただされている様でした。
是枝監督の確かな演出と坂元さんの脚本、そして坂本さんの音楽が素晴らしく噛み合った凄い作品でした。
子供たちが大人たちに振り回されたり追い込まれたりする姿が苦しかったけど、大人には分からない子供だけの空間で紡ぎ出される2人の特別な関係性には涙する。
役者さんたちの熱演も素晴らしく、特に田中裕子さんの凄さ。
そして是枝監督作品の子役さんはいつも素晴らしく、今回も繊細な演技が光っていた。
自分が見えているものだけで断罪したり判断することは簡単だけれど、人間はそんなに単純じゃない。
とても素晴らしい作品でした。
「怪物だーれだ？」
