なおたろ

怪物のなおたろのネタバレレビュー・内容・結末

怪物(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

このラストは本当に許せない、という気持ちが一番最初に来る
湊からよりへの憧れ、思慕、親しみがある一方で未知の概念や自分もそうかもしれないと感じた時の怯えがすごくて…これは確かに親にも先生にも言えないわ(「湊が家族を持つまでは〜」「男らしく」を悪気なく使う環境)
怪物がクィア・パルム賞に選ばれた理由はひとまず分かったが、全方位に雑すぎる選出であることも分かった これは日本の小学校という特殊なしがらみの中で中立を貫ける立場の組織や人間がいない(構造的に生まれにくい)から生まれた話では?
あとはバラエティやYouTube動画なんかの「ドッキリ」の醜悪な側面、固定化されすぎてる家族観、男女観から思ったことを伝えられなくなっている子供の話だろう
クィアの映画ではあるがクィアをエンパワメントする作品でないことはたしか これが「日本の現実です」と言ってしまったらそれはそうなんだけど…と解像度が高いからこそしんどい クィア・パルムの賞そのもののイメージが下がるのでは…?
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