ふみ

怪物のふみのネタバレレビュー・内容・結末

怪物(2023年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

羅生門スタイルの3部構成。
・子供が教師から暴力を受けてるかもしれないと学校と闘う母親。
・新任教師として日々頑張るも子供のトラブルに巻き込まれ追い込まれる担任。
・親や学校や社会が望む人生は生きることができないと悟った子供達。

果たして怪物は誰なのか、という話。
と思いきや、怪物探し(犯人探し)や何かしらカテゴライズを行ったり勝手に決めつけたりする我々大人達や社会そのものが怪物なのかもしれないとハッとさせられる話でした。


大人になるにつれ少ない情報を紡いで全体を把握するようになるし、その能力を求められるけど、頭の中で自分の都合良いように変換する愚かさがテーマのように思えました。


あと印象に残った部分だけ書いときます。
・母親と保利先生の何気ない一言が子供達を苦しめていたと分かる細かいセリフ。表情。
・校長の床掃除。何があっても学校を綺麗に守る。
・楽器に言葉にならない思いを込める。
・子供は思ってる以上に察して生きてるし、大人の考えを見抜いてる。
ふみ

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