怪物だーれだっ
予告からずっと気になってた言葉。
結果、「怪物は人間だった」なんて間違っても言えないし、そんな単純なことに思考する時間がもったいないって思った
ただ、この作品に限るとするなら、私にとっての“怪物”は真実を知るごとに変わっていったし、存在してた。
だーれも怪物じゃない。ただ、怪物は確かにそこにいるし、ここにある。
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前情報無しで見たから、ホラーかな?って思ってたけど、全く違った。良すぎた。
結末が見えない脚本。話が進むにつれて、一つずつ、本当に一つずつ繊細に紐解かれていって、画面に惹きつけられる。
その空気を壊したくなくて、まばたきすることさえも気を遣ったぐらい。
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他人には悟られたくない、触れられたくない自分の一面ってあると思う。
その一面に正解不正解はなくて、だけどそれを突き付けられる瞬間はある。
突きつけるのは結局人間で、突きつけられるのも当たり前に人間。それって怪物?
きっと違う。
じゃぁ怪物は誰?怪物はなに?
観る人によって違うから、レビュー如きで綴れない。
みんなが人間でいて欲しい。
みんなにとっての怪物もいなくなって欲しい。
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こんなに泣けると思わなかった。
あんまり覚えてないけど、見終わった後は何故かちっさい闘争心が灯った気がした。