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怪物のrecoのレビュー・感想・評価

怪物(2023年製作の映画)
4.4
面白い映画度★★★★☆
笑える映画度★★☆☆☆
深い映画度 ★★★★☆
泣ける映画度★☆☆☆☆
良い映画度 ★★★★☆

やっぱり羅生門って凄い。
そんな映画です。

昨今、この題材や作風を使えば鉄板的に高い評価が得られるような気がします。
とはいえ、表設定と裏設定を上手く交差させながら進んで行くストーリーは秀逸でした。
一方的な情報による思い込みにより発信されるネジ紛れた情報により、翻弄される人間。
今回は小学校が主な舞台でしたが、上手く描かれていたと思います。
序盤はややオーバーだと思えた演出も当事者からの見え方なので、途中から納得といった感じでした。
伏線の匂わせ方も分かりやすく、あぁやっぱりねぇみたいな感じもあれば、答え合わせを完全にしないバランスも個人的に良かったです。
これ以上物語の感想を話すとネタバレになってしまうのでこの辺りで終了。

次に演技はと言うと、大人の演者達は皆さん流石にお上手なのですが、これまた子役の子達が微妙な違いの演技をこなしており、ただただ脱帽と言った感じでした。

本当はこの作品に対してもっと評価を高くしたいところなのですが、最近このテーマが多すぎて、昔から余りこの手の事に対して差別とか全くしない自分からするとお腹一杯と言った感じですみません。
昨年観た「最後の決闘裁判」より先に観てればまた変わっていたかも。
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