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怪物のROのレビュー・感想・評価

怪物(2023年製作の映画)
3.7
それぞれが満足のできない状況で大切にしているものがある。

愛する子供に幸せになってほしいシングルマザーと母の期待に答えられない長男、生徒を理解しきれない新米教師、父から虐待されクラスではいじめられる子ども、孫を交通事故で亡くした校長先生。

「怪物だーれだ」
それぞれの価値観に基づく視点で物語は進み、何気ない違和感が思いもよらない誤解を生む。

誰もが客観的に幸せな状況ではない中、「誰かしか手に入れることのできないものが幸せなのではなく、誰もが手に入るものが幸せだ」という校長先生の言葉が響く。

少しでも少年2人の将来が明るいことを願わないではいられなかった。
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