このレビューはネタバレを含みます
坂本龍一の曲、抜群にすばらしい。あと、楽器を吹く名シーンのための田中裕子だった。電車の中で遊ぶシーンも良かった。それ以外はいまいち入り込めず。安藤さくらパートのせいか、誰が一番悪い！？思考に陥ってしまった…表面的には中村獅童といじめる同級生が悪いと思うけれど、安藤さくらの一言一言にみなとが何かを察しすぎて辛くなってたのかもしれないし。じゃあでもどうしようもない、安藤さくらにだって。構成？は面白いけど、ちょっとこの二人のタッグに期待しすぎたかもしれない。演出は是枝監督色を強く感じた。一緒にやるよりそれぞれ別の作品の方がそれぞれの方向にとがれたような気も…
子供の視点がぴかりと光っていたけど、あとはなんというか、セリフひとつひとつが「そういう役」っぽくされてしまっているような。そんなこと言う？という学校職員もいるし、リアルさにもちょいちょい欠けた。今この時期にこれ？って感じ。
2018年の万引き家族、2021年の花束みたいな恋をしたの方が好きです
