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テレビで観てるから
嘘だってわかるんだよ
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※本作はネタバレの境界線がわかりにくいので、「ネタバレ」とはしないし、核心にも触れないけど未鑑賞の方はご注意。
母親と教師と子ども。
食い違う主張。
視点を変えることで見えてくる真実と、
無意識の加害性、見たいようにしか見えていないという現実。
別の話題でフォロイーさんが鑑賞日前日にたまたまつぶやいていた
「子どもには、子どもにしか理解できない世界を持っていることを親も理解する必要がある」という言葉を反芻しながら観ていた。
"自分は怪物かも知れない"
本作の取り扱うテーマに限らず、世間一般に求められる"普通"とは異なることが原因で、かつて自分自身に抱いたその不安、いつの間にやらどこに置いてきたのだろうか。忘れてしまったのか、普通になったのか。
本作において大きくは2つのテーマが確実にあると思うのだが、2つのテーマは共存できていただろうか。片方に関しては、あえて重みが置かれているため、逆にモヤモヤが残ったかもしれない。
いっそ、そんなことはネタバレではない、物語の核心の一部とすべきことではなかったのかもしれない。
でもその考えになかなか及ばなかった人は多いだろうし、そこまで汲み取れない人の存在や世界も本作で示したかったのかもしれない。
また、自分の先入観や好き嫌いで捏造されていく真実。
子どもの身体にアザを見つけた時、そこから何を想像するか。
優しさや気遣いゆえの言葉が、実は誰かを傷つけているかもしれない。
誰もが知らずに怪物になっているかもしれない。
と、小難しい話や考察は置いておいて、
少年2人の物語としては至高の出来。
尊い。
子役のお二人、麦野湊役・黒川想矢さん、星川依里役・柊木陽太さんが素晴らしい演技を見せている👏
依里の紡ぐ言葉も素敵だった。
なかでも湊と依里が秘密基地で過ごすシーンが好き。もっと言うと、2人だけのシーンが好きなのかも。
それにしても私は校長を許せんぞ
あと依里に関してはどうしても解像度が下がる部分があって、それはコメントにて。
「お母さん、僕はかわいそうじゃないよ」