まっさらな状態で鑑賞
『怪物』
このタイトルがなければ
序盤は普通によくある事に思えた。
そこが怖い。
その普通ってなんだ?
今作では、
誰もがやってしまいがち、
言ってしまいがちな事が溢れている
一般的な解釈に囚われてしまい
それが常識となっていく。
鑑賞中、誰に違和感をもったかで
自ずと自分自身と向き合えるような気もした
気配やそこに流れる空気感
まるでホラーのような伏線の回収が見事で
その答えが気になる構成となっている
港くん(黒川想矢)
依里くん(柊木陽太)
この2人もそうだか、
子供達が素晴らしい役割を果たしていた
パズルのピースが
どんどん埋まっていく気持ち良さもあるが、
最後のピースだけは…
このラストのピースだけは
はめないでおこうと思う。
作品に寄り添うように流れる
坂本龍一のシンプルなピアノの音が
言葉にならない感情を包み込んでくれたような
そんな気がしました。