このレビューはネタバレを含みます
前半は福岡の事件のルポ「でっちあげ」を思い出した。
そのせいか、視点の変わる3部構成なんだけど、
本にもあった大人目線の表面上に映る世界と、子供たちの答えの2部構成のようにも思えた。
怪物を押し付け合う大人たちと
自らを怪物だという子供たち
大人パートで見た時の理解不能な子供の行動の答えが、
切なくていじらしくて悲しくて胸がぎゅっとなった。
伏線を思い出して鑑賞後時間を追うごとにじわじわとくらってる感じがする。
ラストは2人だけの天国に旅立ったとは思わない。救助されて覚醒するまでの夢の中にいるのだと思っている。
それにしても是枝監督は子役が毎回どハマりしてんのすごいわ。
刹那の時間を生きる唯一無二の存在感。