このレビューはネタバレを含みます
怪物だーれだ、な映画だと思って怪物さがししてたら、あざといミスリードに見事に振り回されてしまった。
シングルマザー、虐待、マスコミ、LGBTQ、みたいな重いモノ盛り沢山だけど、演技脚本含めて全部上手く表現できてたように思う、てか演技が良かったな
けどパズルのように答え合わせがどんどん進んでいくのかと思ってたら新しい問題が出てきて、結局いろんなものがスッキリしないまま難解な終わり方をされてしまった。考察不足か、え、じゃあなんでああだったん？みたいなシーンもいくつかあったような気がするけど、細かいところを気にしすぎるのも野暮なのかもしれない。
おそらくLGBTQをメインテーマとして持ってきているだけに、逆にスッキリしない終わり方をしてくれたのは良かったかも。捉え方によっては残酷な話だけど、そもそもそんな簡単に当人の気持ちをわかった気になれる問題でもないから…
ラストシーンの開放感と坂本龍一のaqua、ズーンと来すぎて鳥肌ブワーでエンドロールはあっという間だった
もちろん悪いことじゃあないけど最近はいろいろとLGBTQに敏感な世の中すぎて逆にどうなんウッとなるから、キレイゴトで終わらせずにこのくらいの投げられ方もいいなと思った。
余韻強め、もう一回観たさアリ
