怪物のまよいのネタバレレビュー・内容・結末

親には気を遣うじゃん、敵からの襲撃には何も感じないようにする技、星川くんが言うから苦しくなる。最後2人は生まれ変わったのかなあ、そのままの姿で。

みなとくんの絶妙な心の動きがしんどい。星川くんのことは好きだけど、でもその好きが友情ではないかもしれないと少し気づいちゃったからこその。お父さんになってとか家庭を築いてっていうのもこれからの時代センシティブなワードになるのかな、いや違う。だってお父さんになることもお母さんになることも家庭を築くことも誰しもが手に入れられる幸せのことだもん。そうじゃなきゃいけないはずなのに、幸せになれないことがバレるから言えないなんて、それは世の中が悪いよね。誰かしか手に入れられないものは幸せとは言わないんだって。

保利先生は一生懸命ちゃんと向き合おうとしてくれていた心のある先生だったと思うんだ。心のある先生だからこそ作文に気がついたんだろうしさあ。学校の体制がおかしいでしょうよ。学校を守ることより何よりあるでしょうよ。そこは校長先生も嘘を抱えてるとか孫を失った悲しみとかそれでは済まされないでしょうよ。と責めたくなるけど、この考えも一方的で怪物なのかも。

誰かに何かに愛を持つとその愛を守るために怪物になり得るということ？その人は一面では分からないし、人によって見せる顔が違うから。