この映画はきっとこれが先ずっと忘れない映画だろうなと思った。
話が進むにつれて登場人物に対する印象が変わっていくのを感じて、自分もまた断片的な情報で誰かを決めつけてしまう人間なんだと思わされた。
映画に出てくる大人たちは一人一人が、自分にとって大切なもの、守りたいもの、正しさを持っていて、それを守るために必死で生きているのが伝わってきた。それが少しいきずたり、その気持ちが相手に伝わりきらなかったりした時に人が怪物に見えるのだなと。
一方で、子どもたちは自分の好き、気持ち、本当の自分を必死に隠して普通であろうともがいている感じに心が締め付けられた。
湊くんの「幸せになれないことがばれちゃう」ってセリフと校長先生の音楽室のセリフが心の中で刺さって抜けなくなった。
