怪物のをかゆのレビュー・感想・評価

是枝監督は”「誰が怪物なのか」を考える時代を終わらせに来た”のかなと思いました。
だって、視点や立場が変われば誰もが怪物になり得るものね。

現代の日本において考察が作品の楽しみ方の主流となっていて、きっと「誰が怪物なのか」とか「あの登場人物の行動の意味は？」とかそういう文脈が盛り上がっているんだろうけど、それだけじゃナンセンスすぎるよなと。

自分の中に潜む怪物を自覚し、相手に潜む怪物を理解し、多面的に物事をとらえられたら世界はまた良い方向へ進めますよね。
ただ、怪物と犯罪者は分けて考えるべき。