子供のいじめの問題か、モンスターペアレントを描いているのか、教師の無責任さを描いているのか、何が「怪物」なのか
是枝監督作品はハマるものとハマらないものとあります。
これはハマりました。面白かったです。
ひとつの出来事を視点の違いから見せる映画は大好きです。実際普段の生活の中にも、そんなことはたくさんあるのでしょう。
湊役の黒川想矢君演技初めてとのこと。
いじめられている依里に「学校では話しかけないで」と言ってしまう。からかわれている依里を見て、教室の中で暴れてしまう。何も知らない保利先生が飛んできて、みんなの前で謝らせる。
バスの中で依里に引っ越すと言われた時の、子供達の心の機微を少ない台詞で描いた場面がとても良かった。
是枝監督は「誰も知らない」の柳楽優弥君といい、海街ダイアリーのすずちゃんといい、子供を描くのが上手な人なのだなぁと思った。
辛くて胸が痛くなるお話だった。
とにかく黒川想矢君と柊木陽太君に思いっきりの拍手をしてあげたい。
安藤さくらのお母さんは、モンスターペアレントではないと思うなぁ。
だって子供が先生に殴られたと言い、学校側も否定しないで謝ってくるし、他の児童も肯定する事を言う。
キチンとした対応をとってください、って言うよね、と思う。
