このレビューはネタバレを含みます
・だれもが怪物、怪物となり得る
・だれも悪くなかった、ではなく、どちらかというと、みんな悪かった
・でも保利先生は自分も悪かったというのがせめてもの救いになるのでは、なぜ、なにも悪くないのに、と思い続けるよりは
・みなとは保利先生って言うしかなかったし、保利先生なら言ってもいいと思ってしまった
・見方によって見え方は変わる、自分の見ている世界が全てではない、見えているのはあくまでも一面
・校長先生の言葉、「誰もが手に入れられないものは幸せとはいわない」
・お母さんがみなとにかけた「ふつうの家族、ふつうの幸せでいい」という言葉、親の願いほど子どもを縛りつける、追いつめるものはないのでは、みなとの苦しさに共感した
・もし自分が親で、自分の子どもが同じような状態にあったとしたら、それに気づいて、なにかしてあげることができるのだろうか
・自分なら子どもがなにを考えてるかほんとにわからないと思ったし、なんなら怖いと思った、そんなやつが親になんかなっていいのか、これを観ても子どもがほしいと思える人はすごいなと
・素直にラストはハッピーエンドだと感じたし、社会が(=少なくとも親と先生は)生まれて変わって(=ほんとのことを一部かもしれないけど知って)、きっと2人はこれまでよりも少し自由に明日から生きていけるんだと思う