“視えない”ことに勝手な想像力を働かせ脚色をしてゆく人間の本質。いいようにも悪いようにも転がるが、、だ。
この作品を“視えない”部分の想像を働かせながらジャッジする私がいちばんの怪物なのでは。とも思ったり。
日本の最高峰が集まったこの作品は、本当に素晴らしいかった。そして、是枝監督坂元さんのテーマであるとも言える(過去の作品からの解釈)【子供】今回はその共通したテーマを持つ2人が深く深く共鳴しあった作品と言えるのではないだろうか。
子どもは確固たる自己形成をできていない不完全なものだ。環境や関わる人物が変化していく中で自己形成されていく子ども。その可塑性が、いわゆる“普通”から程遠く離れた時に、怪物と自覚する時が来てしまう、もしくはその違和感を解放する、さて。
考察はもっと深めたい、もう少し考えたい。黒澤明のDNAを垣間見たが、是枝監督らしさと結合していてとても素敵な作品だった。安藤サクラ、万引き家族の時みたいにまた、クリーニング屋かよ!と突っ込みそうになったり、おい!ブラッシュアップライフかよ!みたいな他の作品が邪魔してきたがまたそれも彼女の面白さなのかもしれない。
是枝監督クリーニング屋好きすぎだろ。
2023 42