もんてすQ

怪物のもんてすQのレビュー・感想・評価

怪物(2023年製作の映画)
3.6
保護者、教員、子どもの三つの視点から一つの出来事を描いたドラマ
『羅生門』『去年マリエンバートで』とかの作り

昨日は有給休暇だったけど暇だったので、所用ついでに見た
カンヌ国際映画祭でLGBT関連作品に贈られるクィアパルムという賞を獲得した本作なんだけど、日本のインテリリベラル層からすごい文句言われてて逆にどんなもんかね?と思ってっていうのもある
恥ずかしながら是枝裕和を観たのは初めて

かなりよく考えられた脚本や編集だと思うし子供の描き方にすごいリアリティがあると思った
どう考えてもやってる事がイジメなのに『ドッキリ』という言葉を使ってごまかそうとする小賢しさとか
一方でストーリーの芯に迫っていくと徐々にそのリアリティが失われていった感じ(作品のテーマのために不自然な展開になる)はあるけれど、まあ志の高い作品だし何となく悪口は言いたくないかな
『意に反して嘘をつかなければならない苦しみ』というのは確かにセクシャルマイノリティ的と言うか、こういう賞を獲るの十分な感じがあるというか
ただ子供の性愛というのはなんかまるでチャイルドポルノを見せられてる気分になって少しイヤだなぁと感じた節もあった

瑛太のださジャージが逆に古着っぽくておしゃれな着こなしになってたと思う
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