ヒカル

怪物のヒカルのレビュー・感想・評価

怪物(2023年製作の映画)
3.0
実写邦画を殆ど観ないのですが、シネマイレージデイでありながら洋画やアニメは観たいものがなく、本作は脚本が凄いとユーチューバーがサムネでうるさいので劇場へ(箱割ミスだと思いますが、小箱で90%くらいの大入りでした。)

うーん、邦画実写ど素人なので素人の意見として聞き流して欲しいのですが、情報量が多すぎて字幕版に若干ついていけなかったスパイダーバース2を恥を忍んで吹替版でもう一回観たほうが良かったです。また、TARの初見殺しの会話劇やオルガさんのCelloをもう一回堪能すべきだったと関係のない過去作品についても後悔いたしました。(もう一回観ないと無理でしょっていう制作者側の声が聞こえると依怙地になって2回目を躊躇します。)

実写邦画を過去4年でたった6回しか観てませんが、満足できたのはドライブ・マイ・カーだけでした。ドライブ・マイ・カー以上の作品が来たときだけ観に行くので教えてください。

但し、かわいいキッズが登場しますのでショタ好きの方にはオススメいたします。





以下はネタバレかつ気にいらなかった点です。












本作はいわゆる羅生門形式で最近ではリドリー・スコット先生の最後の決闘裁判が最高だったと思っており一粒で複数回楽しめるとわくわくしたのですが、1がお母さん視点でミスリードだらけ,2が先生視点の真実篇、3も再び校長&息子視点の真実篇でした。更に1については息子が動機不明の嘘をつきまくっておりました。

視点により観客の中の真実が揺らいでいくというのが羅生門形式の醍醐味だと思うのですが、これはミステリー作品でしょうか?ミスリードの演技や先生を陥れる為の動機が不明の嘘とか自分は求めてないです。これが最高の脚本なのですね。自分には合わなかったです。

もう一点気にいらないのは小学生のイジメが昭和かと思いました。小学校の授業参観に行かれた方なら解ると思いますが、本当にくだらない辛気臭い授業を真面目に聞いてバカみたいに手を挙げる今の素直な小学生ではあんなテンプレみたいなイジメはあんまり無いと思います。(これはサンプルが少ないので思いっきり主観です)

西田ひかるが作文に出てたのですが、先生の作文では無く昭和の話にすれば良かったかと。スマホと車と獅童さんの家以外は昭和の話でも通ずるようなもっさい風景でしたし。("はちどり"は昔設定だからなのか不明ですが、謎に良かったですよね。)
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