みい太郎

怪物のみい太郎のネタバレレビュー・内容・結末

怪物(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

色々野暮用ばかりが重なってなかなか映画館に行けなくて。そろそろ空いたかなあと
当日朝取れば大丈夫と思っていたが
前から2列という素人状態事になり鑑賞。
皆さんのレビュー読めるだけ読みました。
ネタバレしてても良いんです。
私が何を思うかが重要なんで大まかな流れら観ても問題ないと思ってたから。
案の定影響なく逆に『怪物だれーだ』に引っ張られない方がいいんだなあ、ふむふむ。
が。解って良かった。

セカチュウからとわ子まで沢山の作品。描く世界観や原作あっても脚本のセンスが好きな坂元さん。だからいずれは世界で評価されると信じてたんで…受賞はとても嬉しいです。

なので長くなります😅
感想なので…苦情は受け付けません笑

3パートのサクラさんから見える景色。
バツイチになった事はないはずなの
初めからずーっと不安だった。夢の中でサクラさんになり変わってしまった様な…
大切な我が息子を守るために信じることから始めてたったひとりで学校に乗り込む。
頼れる人はいないから冷静に毅然に。
私が心細くなりとっても怖かった。
角田率いる笑ティチャー軍団。あんな風に謝れたら普通の人は袋小路に追い詰められる気がする。
コワイわ💦
そしてティチャー達側のパートに切り替わると瑛太が小さな嘘から人生が狂わされるざまが本当に恐かった。誰も味方じゃないし、悪くないのに誰かのせいに忖度されて一人歩きしてしまうデマ。本当かそうで無いかは問題じゃない。現代のネット社会でもありがちな事実。自分自身を振り返って…誰に聞いたかわからない話を事実の様に話した事は無かったかーソレが誰かを傷つけた事は無かったか?をチリって突きつけられた。
瑛太が本当に上手いなあって。気持ち悪いのと誠実の本当狭間の芝居が上手だった。
明らかにそのスレスレさが標的になり易い人物だから…
そして野呂さんとぺぇちゃんが出てたの嬉しかった。監督ちゃんと観てるんだなあ世の中の色んな事。とても強烈に残った場面、看板に(お母さん怒ってはいけません。褒めて育てろ)的な事が書いてありアップになった。
怒らなきゃだめな場面で褒める事が大切なんだろうかー怒る時は怒る。褒める時は褒めるなんだけどなあ…


そしてこども達のパート。
本当に繊細に自然体な芝居をする子役を
見つけてくるの上手い。彼らなしではまず今作は成り立たなかったと思う。
伏線張られてるのは先のパートで予測はしていたし色んなアイテムが大きく想像を超えてくる事は無かった筈なんだけど笑
小物使いが上手すぎて心の中で笑った。
スニーカーの👟シーンから何故か涙が…
こぼれ落ちる涙でなく目尻に溜まり続けた。
そのシーンからずっとそうだった。
何に反応したのかな?子供は親を選べない。
そして親も子供を選べない。
安藤サクラの直感的に感じていた不安定な息子に対しての心細さや獅童が息子に対して自分の価値観と違う現実から酒を使って逃げてる所。親も…大人も…みんながみんなちゃんとしてる訳ではないから。それかな?切なかったの…
依里くんは色んな事を知っている周囲の子ども達より子供っぽく見えるけど随分大人。
女の子は彼をいじめない。大人だから。
親が違えば素晴らしい能力を開花させられるのになあ…それかな?刹那かったの…
湊の中に自分の小学生の時の事思い出したのかも知れない。同性愛の部分じゃなくて…
虐められてた子と話ししたら案外面白い子で
何度か遊んだ。でも取るに足りない程しか助ける事が出来なくて…遊んだ事実を無意識に隠した。彼女は今どうしてるだろう。
涙が最後まで溜まり続けた。

田中さんは本当にすごい女優さん。
『誰でもがなれる事が幸せ』的なセリフ。
今のこの学校の先生たちが追い詰められる時代。湊くんが告白ができたのはやはり伏見先生はいい先生だったんだなあ…でも立場が時代が…あんなモンスターみたいな校長先生をつくっちゃったんだなあ…

坂元さんが『たった1人の孤独な人のために書きました』と話されていた。
その孤独を感じたのだな、私。きっと。
ラストは監督お得意の『あとはご自分で』
なんだけど…
2人が楽しそうにしていたので
あー💦と涙が溢れたので
嬉しい結末は想像出来なかったんだけどなあ…やっぱ私は今の自分のまま生きるが大切と感じてんだなあ…と。

私の左手の少年の様な青年が泣いていた。
男の子が泣ける時代で良かった。

こんな取り留めない長文読んでくれて
ありがとうございます(笑)
皆さんのレビューまた読みます。
みい太郎

みい太郎