こんなに没入するなんて！
この監督が見出す子役はみんないいね。
そして絶妙な表情を映し出す。
きっと監督って・・なんて妙な想像をしちゃったり。
まあそんなのはどーでもよくて。
母目線、教師目線、子供目線。
それを総合して観ている我々の客観目線。
最初は相当な胸糞展開で大好きな安藤サクラさんが好演。
でも、でもこのまんまじゃないよねーって思ってたらの教師パート。
こんなにも違うんだと思いながら、同じ時系列をなぞるから様々な部分を回収。
少年達については同年代の子に訊いてみたい。
あんなにも純真であんなにも残酷なのかと。
ふたりの少年よりも、チョイ役の女の子、たぶん２回ほどしか役は無かったかと思うけどとても良い表情でなんか心に残ってしまった。
僕的に少々モノ申したいのだが、
屋上の際に立つ先生。
あのまま飛んだほうが物語としては引き締まったかも。
そして、星川くん、彼の正体については色々と匂わせているんだけど匂わせたままだった。
浴槽から引き上げる時に真実が分かるとか、彼の口から告白させるとかしたほうが良かったかもよ。
もうひとつ、ラスト。
あれはきっと色んな解釈があるだろうし、そう言うのを監督は狙ったと確信するんだけど、僕としては悲劇であって欲しい。
でもそれは我々に委ねるのではなくキチっと結末を描ききったほうが観る側への余韻は大きかったと思う。
どんな決着だろうと。
世の中の縮図と言うか、多方面から色々と感じる作品だった。
