このレビューはネタバレを含みます
心には大人も子どもも性別も関係ない
是枝監督×坂元先生
どんな感じかなと思ったけど、
上手く融合されているな、思いました
最初からある違和感も、
(家庭内のパートナーの不在等)
いいスピードで紐解きながら進んでいくストーリー
序盤の母親パートからの先生パートで、
この映画の印象が一気に変わります
先生が屋根の上で留まるシーンは、
先生の心情そのままなんでしょうね
行き場の無い場所に追い詰められた
あんなに美しい場所なのに、
閉鎖的で息苦しい感じが画面から伝わってきます
子どもが自ら髪を切るシーンは、
他の作品でもあったと思うけど
何のメタファーなのかな…
自分の一部を自ら切り取るって、
すごく心に響くシーンですよね
どの場面でも共通して校長先生が取り上げられているけど、校長先生が一番人間くさいかも
一番それを隠している人物なのに
ジェンダーも最初からちゃんと違和感ある様にセリフに入っていて、
(しかもこの年代では言いがちな感じで!)
最後の当事者パートで正解が分かる仕掛け…
流石としか言い様がありません
秘密基地、始めはイニシアチブを取っていた依里が、ラストの嵐では湊に助けられ道を進んでいくのが良かったなあ
何者か当てっこゲームで、湊が依里の名前上げるのも素直な感情に触れるシーンで素敵でした
友情でも愛情でもない
本人たちが名前も分からない特別な感情を、
この年代の子が演じた事で、
ラストが生き生きと美しく映りました
涙が止まらなかった