現時点で今年の私的邦画No.1でした。
うわぁぁ、、、沁みた。
なぜ言わなくても伝わってほしいと思うし、言いたいこと以上言ってしまうんだろうなぁ。そして言われてないのに察しちゃうし言われたことを解釈できないのもなんで?もうほんと、神様は人間という生き物を不可解な「怪物」にしてくれたもんだ。
キャスト陣の演技が超絶うますぎて、会話(もうセリフじゃないの。会話なの。)を聞いていて胸が詰まってしまった。気づくと呼吸が浅くなるほど感情が入っておりました。
物語としては一連の出来事を多数の視点からバンデージポイント的な書き方をしていますが、最初絡まってできた団子結びだった「?」が、いろんな断片的なシーンで回収していくことで、母親、先生、こどもたちの糸がちゃんとほどけるようにどんどんスッキリしていく描き方がめちゃくちゃよかったです。大きく揺さぶられるシーンはなかったのに、エンディングで涙がほろほろ出てきて止まりませんでした。
それから、、エンディングの坂本龍一のピアノの旋律も力強くそして繊細で最後の最後まで沁み込んできた。素敵な音楽の世界を最後に教えてくれてありがとうございました。