ケンティ

怪物のケンティのネタバレレビュー・内容・結末

怪物(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

軽い気持ちで観に行ったけどとんでもない重い重い話でした。 言語化するのが過去1難しい映画かも。話の構成としては3部構成でとても面白かった。

思った事

①怪物は登場人物全員でもあるし誰でも無い
→普通の人として生きているけどやはり人間なのでみんなどこか何かが欠けている。それが人間であるし、誰でも怪物になりえると伝えたかったのかも。

②相手の立場になって考える
→親や先生、もしくは会社の研修等でよく言われることかもしれないけど、限界がある。実際にその人にならない限り到底相手の考えは理解できない。なんてことを映画を通して感じました。

③湊の母親の言動
→湊が何気なく聞いた「人間に豚の脳を移植したらそれは人間じゃ無い」「白線はみ出したら地獄ね」「湊が結婚して家庭を持つまで責任を持つ」
湊が聞いた理由は性的マイノリティを持つことは人間じゃ無いの?っていうメタファーだったけど勿論気づかず人間では無いと否定してしまった
その後、秘密基地まで迎えに来た母親に家庭を持って欲しいなんて言われてら湊はさらにしんどくなる。
何度か地獄というワードを使っているのが怖いなと思った。フランクに使ってるように見えて、湊視点で行くと自分のマイノリティは普通じゃない地獄に落ちるのかな?なんで生きてるの?生まれ変わりたいなど思わせていたのかなあと

思うことが沢山ありすぎて久々に頭が痛くなった映画でした
ケンティ

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