巷で話題の本作を鑑賞。
カンヌ国際映画祭で、脚本賞を取った本作。
鑑賞してみて、監督賞ではなく脚本賞だったことに納得。
みな、自身の正義に基づき生活していただけ。
ただ少し、自身の世界がすべてになり、外がよく見えなくなっていた人たちのはなし。
物語にはとても引き込まれたし、
世の中では、考察合戦や感想合戦が繰り広げられていることにも裏付けられるように
とても重厚なストーリーだったと思う。
ただ、
それを、その重厚なストーリーを追うためだったのだろうか、
説明的な映像や演技が多かったように思う。
それぞれの個人がいて、それを彩る物語・映像というよりも、ストーリーありきのそれを説明するための役者や映像という印象だった。
個人的には
映画全体の映像も、美しさや厚みを感じることができず残念。
大好きな、坂元裕二のテンポの良い会話劇も見ることができなかった。
総じて、残念。
ドラマなら、見応えあったと思う。