このレビューはネタバレを含みます
坂本裕二さんが脚本してるのは大体当たりだし、最初から見入ってしまう。
話の細部に重要な点が隠れてそうだからずっと楽しんで見てられる。
今作のテーマはなんかやばい子供の話なのかなって思ってたら全然そんなことなかった。
思ったのは本質は簡単に見抜けないよねってこと。
まずこの今作には3つの軸があったと思ってる。
①少数派の性について
②学校の闇的なもの
③家族間の難しさ
①については言わずもがな。まさかそーゆーことかと。髪の毛切ったのはあれだね、抑えたんだね、色々。
「男らしく」を周囲が強要してたから本人は自分の気持ちを悪いことだと思って打ち明けられずにきつかったよね……
「らしさ」を強要するのは現代ではもう無理だね。よくない。
②はもうなんか、ほんとに上手く描かれてるなーと。みんな火消しに必死で、自己保守的なことしか考えてない。結果、全員が問題の本質に気づかずにお互いを怪物扱い。学校のシステムはほんとにねー。むずかし。
③安藤サクラさんはいい親で頑張ってると思うよ。うん。でも小5の子に首突っ込みすぎたら本人も大変なのかも。子供との距離感は家族間でも大切だな。
あと最後のシーンは助からなかったことを暗示してるねー、すぐあんなに晴れるわけないし、立ち入り禁止の柵がなかったから。
彼らは人間のまま生まれ変われるのかなーーー。
常に多角的な視野と考え方を持たないと、誰でも怪物になり得る。注意しないと。固定概念✖️