このレビューはネタバレを含みます
是枝監督×坂本裕二脚本、これだけで結構前から観たかった。
SNSで若干ネタバレ喰らってたから重要な真相を知っていた状態でみた。
「何気ない日常」をゆったりとしたペースで描いたこれまでの是枝作品とは違い、3つの視点から時系列を変えながら一つの事件をトリッキーに描く、、やっぱりおもろい。
あと真相を知ってても役者の演技力にも圧巻された。
"ありのまま"で生きようと思っても、他人からしたら自分の事なんてわからない。
他人の視線や評価も含めて自分が形成されるからこそ、偽っている仮の姿も含めて“ありのまま"だと思うようにしてる。
「誰かにしか手に入らないものは幸せって言わない。誰でも手に入るものを幸せって言うの」この台詞を聞いた時、(幸せなんて人それぞれじゃん)と思った。
ただその"それぞれ"ってのは幸せと思わない人がいるし、幸せだと思っても否定される事があることを理解していてなくてはならないんだなと。
状況や言葉で人間誰しもが"怪物“に見えてしまう。
その怪物を自分が受け入れる必要はなくて、自分も飼っているという事を自覚しておかなければならないな。
