3章立てで視点によってストーリーの捉え方が180度異なる巧みな構成。第一章で最低だと思っていた保利先生の素性が実は全く異なっていたり、、、
これは現実世界でも同じことが言えるなぁと。一つの側面から見たヒトやモノ、コトの良い悪いは、別の側面から見ると全く異なる。誰かにとっての善人は誰かにとっての悪人。つまり、誰でも「怪物」になり得ると。
そんなメッセージを受け取った気がした。
ラストシーンで湊と依里がトンネルを抜け青空の中草むらへと駆けて行くシーンは、死後の世界で楽しく生きている描写だと推測。2人にとっての怪物から解放されて、、、
エンドロールで流れる坂本龍一さんの音楽に心が揺さぶられ暫く放心してしまった。偉大すぎる音楽家の遺作を劇場で鑑賞することができて良かった。心よりご冥福をお祈りいたします。