「言う?」
「言わないよ。言ったら、勿体ないじゃん。」
秘密基地と重ねて、自分たちだけの関係を大切にしたいという気持ち。
♢
見たいものを見て、信じたいものを信じる。
”怪物”探しをし、自分自身が誰かの”怪物”になっていることを自分は気付いていない。
♢
母から見た、心無い謝罪を繰り返す先生たち、過ちを認めない担任は”怪物”に見えた。
子供を守ろうとする気持ちから先生たちを”怪物”に仕立て上げてしまった。
先生から見た、場を納める為だけに謝罪しろと言う校長たち、訴えてくる母親、自分のせいにする湊、嘘を付く依里、マスコミは”怪物”に見えた。
週刊誌の誤植を指摘するのが趣味で、自分の中の正義感からズレた人を”怪物”に仕立て上げてしまった。
湊は、誰かにバレるかもしれないという見えないもの、そして分からない自分自身が”怪物”に見えた。
♢
「テレビで観てるから嘘だって分かるんだよ。」
「サクラソウ」初恋、少年時代の希望、
「ホタルカズラ」企み、
「ヤマブキ」純潔、待ちかねる、
「オダマキ」愚か、
「オドリコソウ」隠れた恋、
「クサノオウ」私を見つけて、思い出、
「白線を超えたら地獄」 社会に溶け込むためにはルールを守る
「ナマケモノって凄いんだよ。攻撃されると何も感じなくするんだ。」
♢
誰しもが“怪物”になり得るこの世界。
自分の物差しで無意識に生まれる加害者が縛ろうとする。
怪物だーれだ。