「怪物だーれだ。」
このフレーズを予告で聞いて、日常に潜む”怪物”の話かと思ったら大間違い。
むしろ逆で怪物なんていない。それぞれの目線で見ると間違えた事なんてしてなくて、見ているこちら側に潜む”怪物”を炙り出された気がする。
断面的にストーリーを見ると全員が怪物。
でも細かくそれぞれの視点からストーリーを見ると怪物なんていない。
一見間違えてるように見えて誰も間違えてなかったみたいな作り方は「万引き家族」にもありましたね。
人々の心の奥底に根付いている”偏見”や”思い込み”、”偏った見方”が1番の怪物なのだなと感じました。多分そういうことを言いたいのかなと。
こちらに考察させるような終わらせ方もとても是枝監督っぽいね。
是枝裕和×坂元裕二×坂本龍一としてとてもハードルが上がってましたが、満足出来ました。
坂本龍一さんお疲れ様でした。ゆっくり休んでください。
