このレビューはネタバレを含みます
この「怪物」というものものしいタイトル
モンスターペアレントや不真面目な教師を感じさせる重い雰囲気の予告編
黒澤明の「羅生門」の様にいくつもの違う目線で一つの事件を見せる構成
これは最後にとんでもなく恐ろしい怪物が出て来るのか?
と思っていたら「小さな恋のメロディ」だった!
それはそれで何だかビックリ‼️
「怪物」という言葉の意味の中には、普通ではない。という意味もあるそうだ。
多様性の時代とは言うものの、社会の中では彼らはまだまだ「怪物」として見られてしまう現実
「小さな恋のメロディ」のラストでトロッコに乗って走り去って行くマークレスターとトレーシーハイド
現実にはありえないけれど、あの二人の幸せを信じたくなるラストだった。
この作品のラスト、土に埋もれた猫の様に2人は復活し、2人が認められる現実ではない何処か自由な世界に走り出して行ったのだろうか?
複雑な余韻を残す作品だった。