去年映画館で観てよくわからなかったので、配信で再鑑賞。
まあ、構成などさすがに分かりましたけど、それでもモヤモヤは消えず。
是枝監督とドラマで著名な坂本裕二氏の脚本という事ですが、このタッグは成功したのでしょうか？ちょっと構成に凝りすぎて観客が置き去りになっている印象。テーマには共感する部分が多いので、監督自身の脚本でもっとストレートに演出した方が良かったのでは。
３部構成のようになっていて、特に違和感の強い序盤の田中裕子の演技が凄い、という評価を見て、確かに、とも思ったが、構成を理解して２回目見た時にはちょっと鼻についた。中盤から終盤にかけて、伏線の回収や、辻褄合わせが行われていくが、取ってつけたような進み方で、しっくりこない。
それでも、子供達の遊びの「怪物だ〜れだ？」は身につまされる。discommunicationがもたらす諍い、不幸、破綻は悲しい。身の回りから世界情勢まで、怪物の棲む世界に僕らは生きている。
中村獅童は良かったと思うけど、高畑充希は無駄遣い？
坂本龍一の音楽がとても良くて、プラス0.5点。
