怪物のぴょんのネタバレレビュー・内容・結末

3部構成の1部が緊張感あってすごい不穏でおもしろくて、このあとどうなるのかと思ったら2部でだいぶ弛緩したようにかんじて拍子抜けしてしまった。1部と打って変わって先生がずいぶんコミュニケーション可能な人間に見えてしまい、それならあそこまで悲劇的なことになるかなと。1部との落差は狙ってやってることなのかなとも思うが、それがノイズになってしまってあんまり集中できなかった。
3部も同じ。校長はなんだったんだ。

見る視点によって全く違ってみえる人間像は、それが狙いです、見方によって変わるんです、ということなのかもしれないが、1部がなんでそうなるの？ってくらい学校側がサイコにみえたから、2部3部の展開でのチグハグさが目立って、人間よりテーマが先行していると感じて冷めてしまった。
(「最後の決闘裁判」はその辺りの整理がうまくてわかりやすかったんだなと。ストーリーもシンプルだし)

それからラストの子どもたちはとてもよかった。これが結末なら3部構成にせずにそちらをもっとみたかった。

音楽、演技はとてもよかった。映像も綺麗だった。