・2024/02/24
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「 怪物だーれだ。 」
全ての人物が怪物である。
３部に分かれた構成。
子の母親、子の担任、そして子
さん視点から描かれていて、
1部だけをみたら怪物だった人は
他の部では怪物ではなく、ただの人だったり。
怪物だと思ってみてしまうと怪物になってしまうし
気付かぬうちに怪物になってしまうこともある…。
ハッピーエンドともバッドエンドとも取れる終わり方。
わたしはバッドエンドでハッピーエンドだったのだと思った。
小さな火種から大きな火事になるように
小さないじめから大きないじめへと発展したり
思った方向では無い方へ向かってしまったり
"多様性の時代" だからこそそれもある種発端になってしまう…。
その人にとっての《善》は
見方を変えると《悪》になる。
「 怪物、だーれだ。 」
そんな声がふとした瞬間に聞こえてくる気がする。
