1つのストーリーを3つの視点から描いて、タイトルである怪物は何なのかを問いかける話。
母親から見れば、息子がいじめられているのではないか、担任も校長も学校も心がなく子供を任せられない。
担任から見れば、子供のことを思って、クラスで起きていたことを解決させたつもりが体罰となり、言ってないことを学校のためと認めさせられる。
その息子は、普通、男らしさ、結婚、などの言葉が重圧となって逃げたくなって、不安定さゆえの行動を起こす。
その他、校長には校長のストーリーがあり、それらは全て本人にとっては真実。
噂話が真実になるのと同じで、見たいように、思いたいように感じたことが、その側面を真実として怪物になる。
事実はひとつだけど真実は人の数だけある、を描いた良作。
瑛太の演技が抜群にうまかった。