ゆり

怪物のゆりのネタバレレビュー・内容・結末

怪物(2023年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

すごい映画だった…。
「怪物だーれだ」は2人の遊びだったのか。

小学五年生くらいの男の子なんてなに考えてるか分からないよね。まだ全てが未熟なのに小さな社会の中で生きていて、厄介なことに彼らはその社会が小さいことには気づく術がない。そんな危うい少年2人。
安藤さくら役のお母さんがなんとなくミスリードしていくなぁとヒヤヒヤしたり、ホリ先生は妄想性の精神疾患か何かなの?とか学校もAIロボに洗脳されてるの?ヨリの掴みどころのない宇宙人ぽい感じ?トランスジェンダーの息子を受け入れられないヨリパパ?と思ったり、何が、誰が怪物なのか、を考えながら見ていた。

ヨリはLDもありそうだね。家庭環境も複雑。
ヨリパパみたいな精神的に危うい親の家は綺麗な家なのに家の周りに粗大ゴミみたいなのが置いてあるんだよね。リアルだった。

小5であんな風に色気のあるシーンを演出できるの末恐ろしいな。靴とかシェアしてあげてるシーンは超無邪気なのに。
今後の2人の役者活動も楽しみ。

2人は土砂に呑まれて2人だけの世界に行ったね。お母さんは本当に苦しいだろう。最愛の人を2人も失って。きっとミナトの想いに気づかなかった自分をずっと責めるんだろう。ホリが命日に線香でもあげにきてくれるだろうけど、その縁はどこまで続けられかな。
ゆり

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