すきやき

怪物のすきやきのネタバレレビュー・内容・結末

怪物(2023年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

シングルマザーで一生懸命に息子を育ててる母親という早織目線で物語が始まるけど、キャラが上滑りしている。
学校に通い先生方に話すやり方や話し方も、もどかしくやり方も下手で。
母親から見る保利センと校長は棒読みで感情が無く、この演出は必要だったかな?という印象。
息子の友達やママ友に、保利先生ってどう?とか、何か見たり聞いたりしてないか?とか普通事実確認するよね。
なんかリアリティ無いんだよ。

保利先生も、湊が暴れて、なだめようと思ったら手が当たってしまって、鼻血が出て…とか、普通保護者にその日のうちに報告するよね。そこもリアリティ無し。
保利先生のキャラも中途半端だよな。

結局、早織は不倫相手と死んだ父親と不倫相手への恨み辛みが満載で、それを湊に背負わせてるみたいだし
依里の父親は、依里のジェンダーやセクシャリティをおかしいと虐待してる。
校長は孫を轢いた罪を夫に背負わせ、先生方は事勿れ主義、クラスのいじめっ子達はウザイまま。

ラストパートの2人が痛々しく愛おしく、あれはもう緩やかな自死でしょうね。
あの2人が居なくなっても大人たちは変わらず怪物のままでしょう。
現実はなんて残酷。
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