怪物だーれだ。という謳い文句の意味をよく考えされられた。
まず安藤サクラは安定に演技がものすごく上手く、いい意味で「普通の人」になるのが上手い
他にも全てのキャストが演技が上手いのだが、その中で今回の主役の黒川思矢、柊木陽太の2人は本当にすごい人たちを見つけたなと感じる素晴らしい演技だった。
2人の反する性格、行動、目の動かし方すべてがその人物となっていた。いい言い方ではないのが申し訳ないが、子役特有の演技している感が全くなく「人物」として存在していることにまず驚かされた。
そしてストーリー、見ている側としてイライラしたり悪を探したりしてしまった。まんまとだった。
そして本当は4の評価にしたかったのだが、やはり終わり方・映画として単体での評価とした。
はたして映画だけで「怪物だーれだ」を扱いきれていたのだろうか？解説を見ていなければ雰囲気映画として消費されてしまわないだろうか？
わたしは観た後に解説を見て理解出来たが、解説を見ずとも映画だけでそれについて多少の理解、分析ができるそんな映画であってほしかった。
邦画で言うと母性や怒りにまとめ方が近く、告白やさがすのようなもう少しの言い切りが欲しかった。
ただすごくのめり込んで見れたし面白かったと思う
