こんな作品ほんとすごいな、、怪物なのはこの作品そのもの。圧巻すぎて慄く。
冒頭、安藤サクラさん演じる湊の母へがっつりと感情移入をさせておいて、そこからの小さな小さな裏切りを重ねて疑って、またこちらも疑って、最後にまったく違う気持ちでふたりきりの世界を美しいと思わせる力に、ただただすごいという言葉しか出てこない。
あのラスト、行き止まりだった道の先、ふたりは生まれ変わってしまったのかな。
もののけ姫のラスト、森が生き返るシーンを思い出した。
かわいそうじゃない、って、
田中裕子さんの目、湊の目が柳楽くんを彷彿とさせる何か宿る目だった。