Kaz66

PATHAAN/パターンのKaz66のレビュー・感想・評価

PATHAAN/パターン(2023年製作の映画)
4.2
最近は南インド映画界に押されぎみの”ボリウッド(ヒンディー語映画界)”の王(King)シャールク・カーンの4年ぶり復帰作にして、スィッダールト・アーナンド監督による「タイガー 伝説のスパイ」「War! ウォー」に続く“YRF(ヤシュ・ラージ・フィルムス)スパイ・ユニバース”作品。(この後もTiger3, War2,が予定されてる)
ユニバースものだけに、それぞれの出演者/配役が色々交わっているらしいのだが、本作は主役パターン(インドの諜報機関RAW)と敵役ジム(RAWに裏切られてパキスタン側についた)の熱い闘いに加え、ヒロイン役ルビーナー(パキスタン諜報機関ISIの女スパイ)のお色気挑発/禁断の恋…というのが基本プロットです。
一番の見どころは、トム様とも関係が深く、MCUやスピルバーグ作品にも参加している、ケイシー・オニールをアクション監督に置いた事でしょう。彼の作り上げるアクションはハリウッド大作にも引けを取らず、B級感は全くありません。(実際、世界興収で「RRR」らに続きインド映画歴代5位を記録)
そして、007、ミッションインポッシブル、ジェイソン・ボーンなどのスパイものだけじゃなく、ワイスピやインディ・ジョーンズ、ジョン・ウィックやMCUにまで広げたそのシーンの類似性(オマージュ/パロディ?)…パクリのあからさまさが、思わず笑ってしまう画面の“安定感/安心感”を醸し出しています。
もちろん唐突なダンスシーンもありますよ!
(今作は少なめ2,3ヶ所ですけど…)
普通に洋画大作としてオススメでーす。
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