予告編を見て、気になっていたんですが、インド映画の特徴である尺の長さと、その長さの一因となっている物語の流れをぶった切る歌と踊りに抵抗感があり劇場で観賞するか迷っていましたが、米粒写経・映画談話で居島一平さんが激賞されており、お話されていたあらすじや、歌と踊りが若干少ない、という点に興味が湧き、観賞してきました。面白かったですね。予想を上回る面白さでした。途中、シリアスなシーンではコメディ要素はなく、胸に響いて、涙が出ました。兵士に対するリスペクトが感じられる映画は良いですね。ストーリーや展開としては確かにミッションインポッシブルシリーズをかなり意識している印象を受けますね。テンポも良くて、確かに歌と踊りは少なくなっていたので物語に没入しやすかったです。細かい点ではCGの粗さがあったり、展開では「なんじゃそりゃ(笑)」というような展開もあるんですが、迫力で押し切っている感じで、あまり気になりませんでした。マンガ的な勢いというか、面白さがあるって感じです。スパイ映画の王道である各国をまたにかける展開もスケールの大きさを感じられてよかったです。パターンを演じたシャー・ルク・カーンは身体も作られていてかなり若く見えました。調べて驚きました。57歳なんですね。それであの肉体と動きかと。敵役のジム、同僚のタイガー、女ボス、敵対するパキスタンのISIの女性諜報員ルバイなど、個性的なキャラが魅力的に描かれいてその点も良かったです。細かいことはあまり気にせず、迫力と勢いを感じながら楽しむのが良い映画だと思います。
