真っ黒こげ太郎

PATHAAN/パターンの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

PATHAAN/パターン(2023年製作の映画)
4.8
新年明けてました。
今年も宜しくお願いします。

うん、まぁ、そのー…素直にめでたいとは言えんっすね。
まさか新年早々とんでもない事になってしまうとは。
自分が居た地域も震災場所からそう遠くなかったので、結構な勢いで揺れてました。
(昼寝から起きた直後に揺れたもんでビックリしました)

幸い、こうして映画館に行けてレビューを投下出来ているという事で、自分が住んでいる地域は大事には至らなかったので今後も平常運航で行きます。

何はともあれ、被災されたすべての方々に心よりお見舞い申し上げます。
さて、せめて映画レビュー位は明るく行きましょう。




KING KHAN IS BACK!!!

ボリウッドの”王”(キング)シャー・ルク・カーンの復活に世界中が湧いた!!!

こっちの”カーン”は幾らでも帰って来てよろしい。w




2019年、インド政府がカシミール地方の自治権を剥奪した。
パキスタンの将軍カーディルは、テロリストのジムにインドの攻撃を命ずる。
ジムはかつてインド諜報機関RAWに所属していたエージェントだったのだが、ある事件で国から裏切られ母国インドに憎しみを抱き、国家を破滅させるためにテロ組織を設立、計画を企てていたのだ。

この大事件に挑むのが、インド諜報機関RAWに所属するエージェント、パターン。
パターンはRAWの内部組織JOCRや、敵か味方か不明な女エージェントのルバイと共に、テロ組織を追って世界をまたにかけて大暴れ!!!




巨大テロ計画阻止の為に戦いを挑む伝説のスパイを描いた、インド産のスパイ・アクション・超大作!!!
「RAW ウォー!!」「バンバン」のシッダールト・アーナンド監督、「キング・オブ・ボリウッド」ことシャー・ルク・カーン氏主演で放つ、超絶アクション大作!!!

本作も結局近所の公開が無いままDVDレンタル開始になるかなぁと思っていたし、既に去年の11月にレンタルもリリース済み。
だがどういう事か、近所の映画館でレンタル開始後にまさかまさかの劇場公開にお呼びが掛かった!!!

なんでこんなに遅れて劇場公開したんだ!?という疑問を持ちつつも、新年一発目の映画鑑賞を良き物にして開始早々色々あった新年を明るく迎える為に、映画館に行ってきました。

…え?何でレンタル開始してるのにわざわざ映画館に行くんやって?
…そりゃお前、こういう大作アクション映画は劇場で見るのがええからに決まっとるやんか!!!!www



本作は二転三転の展開が多いインド映画にしては、本筋は王道でシンプル。
「元エージェントのテロリストがヤバいテロを企んでいるので、現エージェントが体張りまくって計画を阻止する」という王道なスパイ映画の物語。

敵が元エージェントだったり、主人公のマッチョエージェントが単身身体を張りまくったり、謎の美女と共闘したり振り回されたり、重要なアイテムが保管された施設にトンデモな方法で忍び込んだり、ヤバいテロを未然に阻止する為にタイムリミットギリギリの死闘を繰り広げたり…。
…ぶっちゃけハリウッド映画だったら「○ッション:○ンポッシブル」シリーズの一作品とかで作られそうな、そんな内容ですね。w
(実際あちこちでそれらを彷彿とさせるような展開やアクション描写がある、間違いなく意図してるだろうけど。w)

そんなベタベタベタンコのスパイアクション物ですが、最初からクライマックスまでアクションの連続、物語もテンポ良く二転三転してスパイ物としての見応えも抜群、インド映画お約束のイケメンマッチョと美女とダンスも盛り沢山と、正にアクション娯楽大作映画とはかくあるべし!!!な素晴らしい傑作に仕上がってました。
146分と大作映画らしい中々の長尺ですが、居眠りやトイレの心配なんぞ忘却の彼方へ消え失せ、ひたすらテンションガン上がりで楽しめました。


冒頭からインド映画お約束のキメッキメタイプのアクションが炸裂し、その後も大迫力の銃撃、爆破、格闘、カーチェイスが終始展開。
スパイ映画らしい侵入シーンや謎の敵を追う駆け引き、テロを阻止するためのタイムリミット要素等、スパイ映画らしい要素も満載。

無茶苦茶なヘリor脱出劇や大都会でのチェイス&格闘戦、電車内でのノンストップバトル、雪原山岳チェイスアクション、スーパーヒーロー映画張りの生身空中戦からのラストのタイマンバトル等、アクションのアイディアやシチュエーションにも富んでおり激しいアクションの連続を全く飽きさせない。
ミサイルもチェーンガンもドデカい銃もぶっぱなし、車もヘリも列車も大クラッシュ、回し蹴りも殴り合いもキレッキレで打撃音も重く、爆破も破壊もタップリで、ドンパチ系アクションに飢えてる心をしっかり潤してくれます。

CGやVFXを使ってる箇所も多いですが、クオリティは高いし、大クラッシュやハイスピードな空中戦等、外連味のある場面を描くために使っているので許容範囲内。
(寧ろこれが正しいCGの使い方だと思う。)
「ミッ○ョン:イン○ッシブル」シリーズとかと比べると生身っぷりや実際の迫力にはやや負けますが、インド映画お馴染みのケレン味や豪快さなら負けてません。

主演のシャー・ルク・カーンさんのバッキバキな筋肉やヒロインのディーピカー・パードゥコーンさんのセクシーなダンス等、キャスト陣の肉体美も目に嬉しい。
イケメンマッチョとセクシー美女はやっぱこういう娯楽映画の華だよねぇ。
ドラマ方面に関してもヒロインが敵か味方か分からぬ緊張感や、上官が最後に見せる漢気等、見所満載。


ただ、今作は「YRF(制作会社)スパイ・ユニバース」として展開されているらしく、その為、中盤に「タイガー 伝説のスパイ」のタイガーが唐突に(本当に唐突に)出てくる。

自分は以前「タイガー~」の方を見ていたから良かったけど、これ「タイガー~」が日本に来てなかったらどうすんだと気になっちゃいましたね。
確かにユニバース化は今ではすっかりトレンドですが、過去作のキャラが唐突に絡んでくると「SOORYAVANSHI スーリヤヴァンシー(別題:ジャスティス・スクワッド)」の時みたいに過去作のキャラが出た時に「君だれ!?」って事が起こりそうな気がしてならない。

まぁ、そこら辺は日本の配給会社がどうにか頑張って貰うしかないわけで、難しい話ですな。(他人事w)



何はともあれ、アクション満載で展開も二転三転、ハラハラドキドキと豊富なアクションの連続で終始ワクワクさせてくれ 、「正義のヒーローが悪を倒す」というアクション映画の基本と王道とカタルシスを貫いた、実に見事なアクション大作でした。

多分もう皆レンタルで見る事になるだろうけど、これこそアクション超大作!!!って感じでメッチャおもろかったんで是非!!!
あ~、DVDレンタルして今度は吹き替えで見返そ。wオススメです。


そんなこんなで色々ありましたが劇場一発目は当たりを引けて満足。

色々と大変な新年の幕開けになってしまいましたが、今後も景気の良い映画や楽しい映画を見て気分をアゲて行けるよう頑張りますので、宜しくお願いします。