Gatt

スクルージ:クリスマス・キャロルのGattのレビュー・感想・評価

3.7
僕にとっては、とても大切な物語「クリスマス・キャロル」。
今年のイブはNetflix新作のこの作品を。
「ここまで」と「ここから」を感じる素晴らしいストーリー。
元々アルバート・フィニー主演の映画がとても好きで、ディケンズの原作も少年時代の愛読書♪
大好きなこの作品を、Netflixがどうアレンジしてくれるか、とても楽しみでした。

しかも、声優には
スクルージにルーク・エヴァンズ
同僚マーレーにジョナサン・プライス
過去の幽霊にオリヴィア・コールマン
恋人イザベルにジェシー・バックリー
というthe英国メンツw
観ないなんて、ありえないw

オープニングはちょっとマイルドに感じました。
最初の時点で心が冷め切ってないというか、愛情に迷いが残っているスクルージ。
自分は幸せではなく孤独に震える寂しさが表情に入るのが、ちょっと新しかったw
とことん捻くれ切ってないと、自分には弱いとは思ったのですが、
いつの間にか作品の中へ。
ジェシー・バックリーの歌声にも魅かれた。

映像の効果に、今風な遊び(ドクター・ストレンジ風な)がたくさん見られて面白かったです。

思いがけなかったのが、
フィニー版で有名な楽曲「Thank You Very Much」が聴けたこと!
その他にも要所要所明らかな影響が観られていたのです。

そしたらこの作品、
フィニー版の脚本&作曲のレスリー・ブリッカスに捧げられていました!
昨年亡くなったそう。
共同脚本のように名前も並べてあって、偉大な方へのリスペクトを感じました。

ラストが招待パーティで、ちょっと短くまとめすぎかな(しかも、いきなり当日嫌いなジジイに招待されても集まらんだろうにw)とは感じましたw。

アニメで「クリスマス・キャロル」ならゼメキス&ジム・キャリー版が忠実でお薦めなんですが、
今の子達が、とっかかり良く楽しめるのはこの映画かも。絵も綺麗だし、キャラクターも愛らしい。でも是非、これをきっかけに、実写のフィニー版を更に多くの人に観てほしいなと思います。

Merry Christmas!
Gatt

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