イメージフォーラムフェスティバル 2022
Jプログラム「カルポ・ゴディナ ユートピアの深層で」
Jプログラムはユーゴスラヴィアの映像作家カルポ・ゴディナの特集で、10分前後の作品5本。
以前にもイメフォのシネマテークで「ユーゴスラヴィアのシネマ・クラブ」というテーマの1950〜1980年代の実験映画の上映とトークを観に行ったことがあり、かなり興味があった。
以前のシネマテークの時もそうだったが、映像を撮影する愉しみや歓びみたいな根源的な明るさがまず前提にあって、そこに政治的メッセージを独自のユーモアで軽快にトッピングしていくバランス感覚が面白かった。
そして『〜おこげ脳』しかり、『並居る幸福な人たち』も音楽がとても良い。
ソフトサイケみたいな曲調から謎のフォークソングみたいな展開があり、異様にテンションの高いフルートも暴れて最高。
YouTubeでもいくつか観られるが、今回字幕付きで観られて、意味を噛み砕きながら観られたのは貴重だった。
皮肉のきいた歌詞で、文脈を全て理解できているわけでもないが、字幕には助けられた。
歌詞からも伺えるが、セルビアのボイボディナに関する内容のようだ。
※併映
・『プピリア・フェルケヴェルクのおこげ脳』1970(スロヴェニア)
・『14444フレームで綴る愛の技法または映画』1972(スロヴェニア)
・『「アイ・ミス・ソニア・ヘニー」のメイキング(短編バージョン)』2009(スロヴェニア)
・『アイ・ミス・ソニア・ヘニー』1972(セルビア+スロヴェニア)