テッサロニキ映画祭にて。

同名の原作小説の映画化とのこと。
12 歳のソフィアが祖母のマリアと一緒にベオグラード(セルビア)を離れ、夏休みをフヴァル(クロアチア)で過ごす。

たぶん子供向けに作られた映画だろうけど大人も一緒に楽しめる。

祖母とフヴァルの親戚と過ごす夏は友達とつるみたいソフィアにとっては退屈なようだったが、恋をして、親族との交流を深めるうちに楽しくなってるようだ。

一夏の思い出的なドラマなんだが、意外と悲しいことが起きたり、親族の秘密や過去があきらかになったり、単純なハッピーファミリー映画になってないのは意外だった。
ほんの少しファンタジー描写もあり。

ソフィアの一夏の友情や恋愛もほほえましく、子供の頃を思い出したりするが、親戚って意外と知らないことがあるよね…とか、お婆ちゃんって何か特別な親しみ覚えるよね…て部分に共感してしまった。

それを経てソフィアはベオグラードに戻り成長していくことだろう。優しさと思いやりを学び、明らかに往路の不貞腐れ顔とは違う往路の表情、生き生きしていた。