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Thursday Afternoon(原題)のUnrelatedのレビュー・感想・評価

Thursday Afternoon(原題)(1984年製作の映画)
3.5
過去鑑賞
日本語タイトル「木曜日の午後」

【実験映画はたまに観たくなる】
頻繁なシーンの変化、スピード感のある編集、物語展開に支えられたドラマ性に多くの観客は依存しているし、映画もそのようなことを意識して制作される。
そうなると映画全体の大半が多くの観客の依存を意識して制作されるものになり、色んな映画を観ていくうちに映画自体の興味がどんどん薄れていくことになる。
そういった映画の範囲を超えるのが実験映画で、刺激に対する依存性の解放を重要視している。
※解説を参考

【ブライアン・イーノの実験映画】
この作品では「ほぼ動かず、何か動くところがあれば見逃すことがない」。
個人的な見解としては、絵を見る人(美術館やギャラリーによく行く人)をターゲティングし、その人たちの心理(絵すなわち静止しているものを見て考察したりするのを好むこと)から事件性やスピード感を排除したり、カット数を極限まで減らすつくりになっているのではと思われる。そのため一つのシーンで15分ぐらいなんていうことが。

【内容と感想】
内容は全裸の女性が寝て起きて、髪を整え、着替えてタバコを吸って、プールに入り、長風呂するといった感じ。いつもと変わらない日常ということなのかも。
また日常を見ているだけなのに幻想的。映像に没入したからまた観たい。そう思わせる作品だった。
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