いいお話。ベタ中のベタだけど。
冒頭、引っ越しまでのテンポの良さ、病院のシーンもバッサリ終わらせるなど、ウェットに流れすぎない塩梅が良かった。
舞台が関西で、「関西人」のキャラクター造形や「ノリ」は、ステレオタイプにすぎるとは思うけど、このお話の主人公の居場所としてはそれが救いとなったのも確か。
そして、それが作品全体の尺の短さ、バシバシ編集で切っていく感じとも相まって、全体としての爽快感につながっている気はする。
もっと釣りシーンや雑学、JK4人組のキャッキャ感を見ていたかった気もするけども、このジョウジョウさんのスピーディーなやっつけ感が結果、良い方向に働いた気もする。
ゼロイチファミリアの2人については、言いたいことは山ほどあるけども、ゼロイチがお金出してくれて成り立っている以上、スルーするとして、
副会長役の平井珠生が良かった。サバサバした映画の作り、お話のうえに、この役のよりサバサバなキャラクターが好きだったし、平手と桜田ひよりを足したようなルックが個人的にやられたのもある。そして、ドーナツのシーンは一緒に泣いちゃったし。